雑用係兼理事長の日記

NPO法人スポーツ健康支援センターな日々


4月から「特定健診・保健指導」がスタートし、新聞紙上、マスコミでは、毎日のように健康保険組合の独自の保健事業の紹介や、地域での対応が報じられていますが、もう受診したでしょうか。今回は特定健診・保健指導の実施の流れについて説明しちゃいます。


 特定健診は、メタボリックシンドロームの該当者、予備群となる対象者を抽出する目的で実施されます。その上で、効率的な保健指導を実施するために、どの程度の指導をすればよいかを区分(「階層化」と呼んでいる)し、対象者に実施します。


 従来は受診したとしても、医療機関からは健診結果だけ受け取っていたケースがあったかと思いますが、この特定健診では生活習慣の改善また疾病予防を促がすためにパンフレット等による「情報提供」がなされることになっております。そして、ここまでを健康診断の守備範囲としています。


 なお、対象者への健診結果通知では、事業主体である保険者ごとで保健指導の取り組みが同じではないことから、特定健診の区分(「階層化」)の結果ではなく、メタボリックシンドロームの判定(基準該当、予備群該当、非該当)の結果を記載し、通知することになっています。



保健指導は、「動機付け支援」「積極的支援」の2つの区分で実施されます。
 「動機付け支援」では、対象者が生活習慣病のリスクが出始めてきたとし、生活の見直しと生活習慣の改善をアドバイスします。専門職(医師、保健師、管理栄養士等)による原則1回、20分以上の面談(または1グループ8名以内の80分以上のアドバイス)が行われることになります。
 「積極的支援」では、対象者が生活習慣病のリスクが重なって出始めてきたとし、生活習慣の改善を継続的に実践できるよう3〜6ヶ月間の専門職(医師、保健師、管理栄養士等)によるアドバイスが行われることになります。また、それぞれの初回面談時から6ヶ月以上後には、対象者の生活改善がどの程度行なわれているか、実績評価が行なわれることになっています。