雑用係兼理事長の日記

NPO法人スポーツ健康支援センターな日々


昨晩、散歩に出かけました。

今回の歩数のマイレージは自分も参加していて歩数を貯める目的で…特に「しっかり歩数」が0歩だったので…

「しっかり歩数」については参加者の方からもっとも質問の多い事項のひとつです。

普通の歩数と違い、しっかり歩数とはある条件を満たさなければカウントされません。


・毎分60歩以上の速さ

・10分以上の継続歩行


毎分60歩以上の速さとはさほど早くありません。1秒間に1歩ですから…

ところが10分以上継続してとなると、けっこう歩くことになります。例えば9分歩いて買い物に行ってまた9分歩いて帰ってきてもしっかり歩数は「0歩」です。


信号待ちなど1分以内の断続は継続として判断されますが、心配な方は足踏みとかをしちゃってますね。土浦の街中の信号待ちで足踏みしている人を見かけたら「歩数のマイレージ」の参加者と思っていただいていいでしょう。


この「しっかり歩数」ですがデータの何に反映されるかというと消費カロリーと脂肪燃焼量に関わってきます。

ちょっと運動生理学的になってしまい、簡単に説明するのが難しい(誤解を招くかも…)のですが、人間はエネルギー源として「糖質」と「脂質」を利用しています。


最初から脂質を利用すれば脂肪はみるみるうちに減っていくのですが順序として「糖質」を先に使います。


糖質とは甘いものだけではなく、炭水化物ですね。

エネルギーは最終的にグルコースという形になります。グルコースの化学式は「C6H12O6」(すいません。数字を小さくできません。)です。

お気づきの方もいると思いますが「C」は炭素、「H2O」は水なので炭水化物となるわけです。


そして、骨格筋の収縮のための唯一の直接的なエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)という物質…


だめだ!ちゃんと説明しようとすると…ミトコンドリアまでいっちゃいそうだ。


要するに一般的に脂肪が効率的に燃えてくるであろう数値を歩数計が計算して「しっかり歩数」をカウントしてるのです。(やるな〜、オムロン


僕が学生のころはトレーニング理論においても脂肪が燃焼し始めるのは軽度な運動(歩くなど)だと20分以上などと言われていました。


しかし、今では個人によりかなりの差があり、少しの時間でも脂肪燃焼が可能であることが明らかになっていますので…


だってさ…その当時の大学での実験とかって運動部の学生がサンプルになっていて…毎日しこたま走りまくっている奴らのデータが一般人に当てはまるわけないじゃん!


話を大幅にもとに戻して…って自分でも何の話をしようとしてたか忘れてしまっていましたが…


その「しっかり歩数」を出すために散歩に出かけたのでした。

いや〜、いいですね。夜の散歩…

人間は同じリズムで動いていると考えがまとまったり良いアイデアが浮かんだりすることが多々あります。


今度はずれ馬券研究会のミーティングは歩きながら…って、そこかよ!?


ついでにもう一つ有酸素運動(ウォーキングとか…)についていうと何人かでおしゃべりしながら歩くというのは実はとても良い運動配分なのです。


適度な有酸素運動の指標として心拍数が一般的なのですが、あまり運動の好きでない人や運動経験のない中高齢者にとってある一定の心拍数で長めの運動をすることが健康のためには良いのです。


計算式は以下の通りです。ちなみに1分間のですよ。


(最大心拍数−安静時心拍数)×0.6−安静時心拍数

最大心拍数とは「もうこれ以上やったら死んじゃう〜!」というときの心拍数ですが、そんなの自分で調べてほんとに死んじゃったら大変なので…


220−年齢ということにしておいてください。


僕の場合は46歳なので…220−46=174です。安静時の心拍数は…僕の場合、スポーツ心(心拍数がやたらめったら低い…心電図がたまにピーッとかって鳴ります)なので55ということにしときます。


(174−55)×0.6−55=126.4


この126.4を至適心拍数としましょう。つまり、この心拍数の運動を長く行うことが健康的には良いのですが歩行中に心拍数などなかなかとれません。


そこでRPE(自覚的運動強度)、ボルグスケールを活用しますが、これも書き出すと長くなるので…


要するに(またかよ!?)…おしゃべりとしながら歩いていてその途中に息がちょっと途切れるくらいが至適心拍数になっていると考えてください。


これを中高齢者の運動指導者の間では「ニコニコペース」と呼んでいます。


ということで…ひとりで歩くのもよし、友達と歩くのも良し…楽しくウォーキングしましょうね。


お〜、何となくまとまったじゃねえか!?