雑用係兼理事長の日記

NPO法人スポーツ健康支援センターな日々


25日深夜…クリスマスの約束観ました。

大掛かりなステージではなくシンプルで…良かったなあ。

個人的にはチューリップの「夕陽を追いかけて」…

泣けたなあ。


一ヶ月も前から飾り付けられて盛り上がっても…

一日過ぎるともう季節はずれ感があるクリスマスですが…

懲りずに「サンタクロースのスパイス」最終話をアップします。夜に…


◆◆ サンタクロースのスパイス ◆◆


5.クリスマスの約束
12月25日の朝、朔太郎は詩歌に起こされた。
「お父さん!プレゼントあった!」
「おお、よかったなあ。」
詩歌は封筒を差し出して「開けてみて!早く!」と焦って言った。
朔太郎は封筒を開け、中の馬券を確認すると…
「あ、当たってるぞ!有馬記念マヤノトップガン単勝だ!」と叫んだ。
「良かったね。お父さん…」
「ありがとう。こんな嬉しいプレゼントはないよ。」


少ししてから2人は病院へと向かった。
病院に到着したのは10時半で担当医との約束の30分前であった。
詩歌は急いて母親の病室へと行くとサンタからの薬を渡した。
そして「お父さんも競馬の当たり、もらったんだよ!」と息を切らしながら言った。

そして母親は娘がサンタからもらった薬をありがとうと言って飲んだ。
もちろんそれはいつも病院で飲んでいる薬ではあるのだが…
ちょうどそのとき約束の時間に担当医が回診にやってきたのだ。


そして聴診器をあてると驚いたような声で…
「あれ?治ってるぞ!おかしいなあ?」と言ったのである。
「ホントですか?先生…」と朔太郎もわざとらしく驚いてみせた。
「ええ。これなら今すぐに退院できます。」
「先生、ありがとうございます。」


その会話を聞いていた詩歌は「先生、あのね…サンタさんが…」と言ったところで大粒の涙を流して泣きだしてしまった。
朔太郎はサンタの薬のことは内緒と口に人差し指をあてたが、やはり目を潤ませていた。


6.サンタクロースのスパイス

こうして親子三人揃って病院を出た。

「腹減ったなあ。何か食べていくか?」
「賛成!」と妻が言った。
すかいらーく!」と詩歌が叫んだ。

詩歌はここへ来ると決まってドリアとパフェを注文して…美味しそうに食べた。


「おいしい?」と朔太郎が尋ねると…
「うん、何だかいつものよりおいしい!」


それは、たぶん久しぶりの家族そろっての食事だからと朔太郎は思った。


「きっと自分のプレゼントではなく、お父さんとお母さんのためにサンタさんにお願いしてくれた詩歌にサンタさんが魔法で特別なスパイスを入れてくれたのよ。」
妻がにっこりとほほ笑んで言った。

「そうか!きっとそうだ。詩歌のドリアにはサンタクロースのスパイスが入っているんだよ。」
朔太郎がにっこり微笑んで言った。


年末の慌ただしさの中…そのテーブルだけ時間が止まっているようだった。



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