雑用係兼理事長の日記

NPO法人スポーツ健康支援センターな日々


今日から休みに人って多いかも…

土浦小学校の工事は年内は今日までだったようで…

仕事が終わって帰る人の顔は安堵の表情でした。


自分はと言うと今日からが書類作成の期間でして…

休みとは無縁の生活です。(もっとも毎日休みのようなもの?)


朝7時から仕事を始めて…

10時にノルディックウォーキング(特別)教室に顔を出して…

理事3人で放課後子ども教室の出欠表のチェックをして…

午後からタグラグビー教室に行って…凧上げの練習をして…

それからまた書類を書いて…アオの散歩に行って…

またまた書類を書いて…って感じで終わろうとしています。


それでは昨日の続きで…今日で3日目になりますが… (^。^)y-.。o○


◆◆◆幸せの缶詰◆◆◆


◆3 もう一つの物語


「お前、オレの友達で沖山って覚えてるか?」

「ああ、ジョーおじさんだろ?よく家に遊びに来てた…」


 沖山の名前は浄一で、ジョーと呼ばれていたのだった。

「そうだ。そのジョーなんだが、ちょうどあの頃、大変な時期だったんだ。」


「大変って?」


「あいつは本当に良い奴でお人好しで、会社を経営していたんだが、人に騙されて借金を背負うことになっちまったんだよ。」


「確か家具とか作っている会社だよね?そうなんだ…知らなかった。」


「お前もまだ中学ぐらいだったしな。だけど、それだけじゃなかったんだよ。
ジョーにはお前より少し年下の女の子がいたんだ。家にも何度か来たけど…覚えてるか?」


「えっと…美野里ちゃん…だっけ?何となく覚えているけど小学生のときの記憶だな。」


「そう、その美野里ちゃんが、その当時重い病気を患ってしまったんだ。
病名…何ていったかなあ?難しい横文字の名で…とにかく当時、治ることは難しいとされていたんだ。」


 湘造はその当時のことをゆっくりと思い出すように話していたが、目がほんの少し充血しているように見えた。
 静かな病室の中で優人はただ黙って父の話を聞いていた。


「あの当時、ジョーは家へ来ては泣いていたっけ。借金がある上に娘の病気…もう心労であいつ自身いつ倒れてもおかしくない状態だったんだ。オレも何度か金だけは工面したけど…借金には焼け石に水だったし、娘の治療費にしてもままならない現実だった。」


 湘造はベッドの横の台からペットボトルのお茶をとって一口飲んでから続けた。


「あれは年末…クリスマスは過ぎていたと思う。その日も夜、あいつが万策尽きたような顔で訪ねてきて…子どもの病気の経過やこれからどうやって金を工面するかを話していたんだ。
 オレが騙されてなかったら…ちゃんと働けていたら…少なくとも今よりもまともに治療を受けさせてやれたのに…あいつは涙ぐみながらそう言って帰ろうとした。
 そのときお前のじいさんからもらった缶詰を急に思い出したんだよ。」


「それってこの缶詰?」


「たぶん同じものだけど、それとは違う。オレは、じいさんから2本渡されていたんだ。」


(じゃあ、ジョーおじさんがひょっとして…?)

 優人はそう言おうとして止めた。最後まで父の話を聞こうと思ったのだった。


またつづく…


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