スポーツ振興基本計画は3つの柱があります。
語弊を招くほど簡単に言うと…
(招かないようにしろよ!)
1.スポーツ実施率の向上
2.国際的競技力の向上
3.学校体育と地域との連携
総合型クラブは1の施策としてあるわけですが…ある意味どれにも関わっていると思います。
2に関して言えば得てしてトップレベルの競技者の育成に絞られがちですが…スポーツの構図をピラミッド型で例えば正三角形だとすると底辺が長いほうが頂点が高くなりますよね。
頂点を高くするには底辺の拡大…つまりはスポーツ人口の増やしたほうが良いということです。
3に関しては…時代にもよるでしょうが、これは少子高齢社会にとって最も大切のような気がします。
日本は富国強兵の時代にスポーツを輸入したので体育(フィジカルエデュケーション)とスポーツを混同してしまい(これはまあ良しとして…)体育としてのスポーツを重視してきました。
結果、日本の学校体育は世界的にも類を見ないほどすばらしいものとなったのです。
必然的に日本のスポーツも学校(部活動を含む)と企業が担ってきたということです。
ご存じかもしれませんが、欧米の学校に校庭はあってもグラウンドになっているわけではなく単なる庭というところがほとんどだし、体育の授業は週一時間で体育専門の教師なんていないところも多いそうです。
では、彼らはどこでスポーツをしているかというと…地域のクラブということになります。
グラウンドは学校ではなくクラブにあるわけです。
そこで子どもから大人まで一緒に楽しむことができる…これが体育とスポーツの違いと思ったりもします。
では、日本の体育のやり方は間違っていたかというと断じてそうではありません。時代のニーズによって日本は正解だったと思います。
そして、修正も必要であると…
クラブが持っているグラウンドに子どもたちが来るという逆を考えたとき、学校の部活動に地域の大人がスポーツをしに来ると考えてみてください。
学校の部活動は野球もあればサッカー、バスケ、バレーに柔剣道とあらゆる種目が揃っていて、これぞまさに総合型地域スポーツクラブと言えるでしょう。
しかしながら現実的にこのパターンには無理があるような気がします。
むしろ、少子化により部員数が減ってみたいな問題もあることから学校体育が外に出て行く方が現実的です。
その受け皿として総合型クラブ、どうでしょう?
ということです。