雑用係兼理事長の日記

NPO法人スポーツ健康支援センターな日々


今日はサッカー少年団の初蹴りでした。
自分…初ゴール決めたっす!
こいつは春から縁起が良いなと…。


どうせ小学生相手に大人げないプレイで…
自分だけはしゃいで周りからは罵声を浴びたと…
そう思われるかもしれませんが…その通りです (*^^)v


相手がバルサだろうが小学生だろうが一点は一点なのだよ。
おじさんは常にベストを尽くすのだ!


それでは気分の良いところで写心の最終話…
昨日からの続きなのです。



写心第4話 最終話 心を写して


「これって…?」
 そう問いかける響介に梢はカメラを差し出して…
「響介が買ったこのカメラ…ここの注意書きのところ…」と指さした。


注意
写心機:本製品は心を写すカメラです。人物を撮影するときはご注意ください。また、被写体が心の底から思いを発した場合、シャッターは自動的に切られます。


「マジか?信じられない。梢が細工したんじゃ…」
「そんな時間あるわけないじゃない。それに…」

 梢の後に続く言葉を響介は容易に察した。つまり、撮影したとき心の中で言った言葉がそっくりそのままなのだから不可能なことだ。


「ひょっとしてカメラのこと…梢は知っていたのか?」
「半信半疑だった。でも響介の気持ち…知りたかった。」

 そう答えると梢はカバンの中から大事にそうにしまってある水色の封筒を取り出して、その中に入っていた写真を取り出して…

「これ…前に響介が私をこのカメラで撮ってくれた写真…」
そう言って響介に手渡した。

 そこには同じように土浦をバックに梢が写っていて、やはり吹き出しが付いていて文字が書いてあり、それを見た響介は胸が張り裂けそうになった。

「本当は響介と結婚したいのに…大好きだよ!バカ。」


 響介の言葉とは違って短く、それははっきりと一目で読むことが出来た。
幼いころから梢といた時間がフラッシュバックで頭の中を駆けて行き、それとは逆に二人の周りの時間はとてもゆっくりと流れて行った。その緩やかな流れで響介の心も落ち着いていった。


「あのさ…結婚するかもしれないって言ってたけど…」
そう響介がやっと言いかけた言葉を梢は遮って…
「あれね…うそなの。」
「はい?」
「そんな話はないのよ。」
「マジ?何だよ、それ…じゃあ、最初から仕組んだのか?」
「人聞きが悪いこと言わないでよ。こうでもしなきゃ…」


 その梢の言葉を今度は照れ隠しするように響介が遮った。
「それに何だよ?最後のバカって?」
「響介だって…最後にバカ!って…感嘆符まで付いてる。」


 そう言って笑ったと思ったら次の瞬間梢は大粒の涙をこぼした。
「おい、反則だぞ。泣くなよ。バカ!」
「また言った!」
 そして梢はさらに笑いながら大粒の涙をこぼした。

「そろそろ下りようか?」と、響介が言った。
「おなか減った。」と、梢が言った。

 二人はベンチから立ち上がり、ケーブルカーの乗り場へと歩き出した。
「この写真、交換しようよ。」
「それって証拠写真として?」
「何で響介はそんなに口が悪いかなあ。」
「それにしても…このカメラ…まだフィルム残ってるのかな?」
「ないよ。3枚しかなくて…残り一枚はあの後、別れた旦那を撮ってみたの。」
「え〜っ?で…旦那の心も見ちゃったんだ?」
「ううん。普通に自分でシャッターを押して普通に写真が撮れただけ。」
「そうなんだ?不思議だなあ。カメラ、分解してみようか?」
「いいよ。もうそんなことどうだって…」


 そんな会話をしながら二人は下山するためにケーブルカーに乗った。
 ケーブルカーの中で響介は前に来たときの結婚を告げられたあとケーブルカーに乗っているときはさすがに辛かったと梢に打ち明け、梢はあのときもひょっとしたら響介が結婚するなと言うのを期待していたと言った。


「なあ今度、競馬場に行かないか?」
「うん。行く行く。」
「最近、馬券買ってる?」
「たまにしか…でもオグリキャップを敵に回してるから当たらない。」
「あっ、オレもだ。何だかさあ、ガキの頃から競馬場に行ってるからアイドルホースみたいな最近流行りのって引いちゃうんだよなあ。」
「そう、そう。私の周りでも女の子がずいぶん競馬やるようになったし…でも、それは武豊だけどね。」


 ケーブルカーは宮脇駅に到着して、筑波山神社の駐車場まで二人は歩いた。
 響介は柏から梢は土浦の自宅から別々のクルマで来ていた。

 響介は自分の撮った梢の写真を見つめて呟いた。


「オレ、ずいぶん待たされたなあ。現像されるまで…でもオレの最高傑作だ。」


 それを聞いた梢は今まで響介が見たことのない笑みを浮かべて…
「写真は待たなかったけど、たぶん私の方がずっと長く待たされていたわ。」


 今でこそパワースポットなどいう言葉があるが、二人だけの不思議な不思議な出来事は筑波山がくれた力なのかもしれない。

                           



来年は競馬ミステリーを書くぞ!
と一応言ってみた (-。-)y-゜゜゜


明後日の1月5日には金杯があります。
金杯なんて馬券買ったことないのに…
例の3連複の払い戻しに行かなくてはなりません。
おやすみなさい (-_-)zzz


● サイクリング

● サッカー少年団初蹴り