確か大学1年の夏だったと思います。
自動車免許を取ったばかりの自分は…
帰省して米の配達用のクルマを乗り回していました。
別に用事があるわけではなく…
フラフラとクルマで走っていると…
千束町の交差点で米を担いでチャリをこいでいる父を見かけたのです。
自分の気ままな行動が店の業務に支障を来しているという事の重大さを知り…
慌てて家に戻りました。
家に帰ると母親が声を荒げて…
「何処行ってたの?お父さん風邪気味なのに自転車で何件も配達してるのよ!」
怒られて当然のことだと思いました。
返す言葉もありません。(因みに当時携帯電話は普及していません。)
しばらくすると父親が汗だくになりながら帰宅してきました。
確かに疲労以上に体調が思わしくないような気がしました。
あるいは…そう見えたのは自分の罪の意識からかもしれませんが…
とにかく謝ろうと父に近寄って行くと…
父は僕が帰ってきていたことにようやく気付いて…
「どうした?クルマの運転は慣れてきたか?」
たったそれだけ言い残して…
足早に家の中へ入って汗びっしょりの服を着替えていました。
何だか泣けてきました。
自分の浅はかさが情けないのもありましたが…
おそらく僕は人として…男として…
一生この人には勝てないだろうという完全なる敗北感が湧いてきました。
そして30年以上経った今でも…
自分なりに器を広げる努力はしていますが…父親にはとうてい敵わないのです。
現在自分の息子があの当時の僕の歳を過ぎて…
自分が彼らにどう映っているのかはわかりません。
ただ…
オレの背中を見て人生を歩んで欲しいと胸を張って思えるような…
そんな父親になりたいと思っています。
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