母の葬儀が終わりました。
感傷的になる暇もなく…
また明日から日常が始まります。
葬儀の司会の人から事前に母との思い出を聞かれましたが…
その時は本当に何も思い浮かばなかったのです。
よく走馬灯のように…などと言われますが…
僕の場合は走馬灯のスイッチが入っていないのか…
あるいは回転速度が速すぎて見えないのかもしれません。
その速度が数日のうちに弱まって…
いろいろなことが思い出されてくるのかもしれません。
その順番がどうなのか皆目見当がが付きませんが…
できることなら病気になる前の思い出だけがいいなあ。
なのに…
こうして日記を書いている間に思い出されるのは最近のことで…
病院から遺体が家に着いたとき…
いつもなら真っ先に食べ物をねだりに行くアオが…
首をかしげるように母の遺体を見つめていたこと…
「また来るね。」
「うん、じゃあね。」
これが最後の母との会話だったと思います。
入院していても元気なころは…
「こんなところに来るもんじゃないよ。」と母は言っていました。
その言葉を真に受けるふりをして…
実は日に日に弱っていく母を見るのはとても辛く…
見舞に行ったのは本当に数えるほどでした。
母の話はもうやめます。
本日、弔問に来てくれた方…
遠いところから偲んでくれた方…
ありがとうございました。
● 完全休養日