雑用係兼理事長の日記

NPO法人スポーツ健康支援センターな日々


サッカーの日韓戦を観ましたが…

韓国代表の髪が短く精悍なプレイに感心しました。


一時期は後ろ髪のうなじ近辺だけ伸ばしたダサダサの髪型だったもんな。

(茨城ではやんきぃが同じような髪型でした。)


FIFAワールドカップ…熱狂と興奮の中では誰からも期待されないと思うけど清涼感のあるプレイが観たいです。


ということで…昨日の続きです。


                   白柵の下の刈られない芝(2)


柴崎はインスタントラーメンを作りながら彼女に話しかけた。

「近くにお住まいですか?」

彼女は首を横に振った。

柴崎はその雰囲気から彼女のことについて聞くのはよそうと思った。


「おまちどうさま。」

「ありがとうございます。いただきます。」


そうして二人はインスタントラーメンを食べ始めた。麺をさましながら今度は彼女が話しかけた。


「このお店は長いのですか?」

「かれこれ5年…いや、6年になるかな。でも…もう…」


柴崎は少し話すのをためらったが続けた。

「店をたたもうかと思ってるんですよ。」

焼酎をロックで飲みながら…それからの柴崎は硬く閉ざされていた水門が開き一気に水が流れるように自分の身の上を話し出した。


考えてみるとこんなことを話したことはなかったし話す相手もいなかったことに気付いた。


事業の成功、そして裏切り…店の借金のことや死ぬことさえ考えていること…たぶんもう二度と会うことはないであろう彼女に話し続けた。おそらく彼女じゃなくてもよかったのだろう。きっと誰かに聞いて欲しかったに違いない。


彼女は途中何度も頷きながら何も言わずに黙って柴崎の話を聞いていた。


悲運に同情するでもなく…逆にそれが柴崎にとって救いだったのかもしれない。それでも時折悲しそうな顔をのぞかせていた。


さらに続く…


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