雑用係兼理事長の日記

NPO法人スポーツ健康支援センターな日々

夏色

加奈はオレンジジュースをストローから少し口に入れて…
「それでね。今日は小暮君に渡したいものがあって呼んだの。」
「オレに?」
加奈はバッグの中からノートのようなものを取り出した。
「あっ。」と小暮は思わず声に出した。
それは中学の卒業間近に加奈から頼まれて書いたサイン帳だった。
「そう。サイン帳…覚えてるんだね。」
そう言って加奈は小暮の方に差し出した。
「見てもいいの?」
「うん。」
小暮はゆっくりと最初のページを開いた。
そこには大きくバカボンのパパが描かれていて贈る言葉はまったくない。
まさしく自分が加奈に頼まれて中学の時に描いたものだった。
他のクラスからわざわざ来た女子…当時はとにかく照れ臭くて文字が書けなかった。
そんな記憶まで甦ってきたのだった。
そして、小暮はまたゆっくりとページをめくった。
「あれ?」次のページは白紙のままで…その次のページも…また次のページも…
パラパラとページをめくってみたがとうとう最後まで白紙のままだった。



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ってことで…おやすみなさい(-_-)zzz