最近、ヘルスプロモーションと言うか健康増進事業において「行動変容」というのが重要視されています。
生活習慣を変えるというのはとても難しい作業ですよね。
いくら科学的に研究を重ねてエビデンスが確立されてもそれを実行に移すのは当人なわけですからこっちがどんなにがんばっても効果がないというわけです。
運動習慣とか言いますけどそもそも習慣というのはお風呂に入るだとか歯を磨くだとかのレベルを習慣というのであって運動を習慣化することなんて本当にできるのかと思ってしまいます。
何をしたら健康にいいのか?
これはだんだんわかってきました。
どうしたら健康にいいことを始められるのか?また、続けられるのか?
これが「行動変容」の学術的テーマでしょう。
やるのは指導する側ではなく、本人であるということはわかりきっているのですが…
例えば「歩く」ということは有酸素運動で最も気軽に取り組める運動のひとつであることは周知のことですが、一日10000歩歩きましょうと言ってもなかなかそうは歩けません。
以前、肥満気味の友人とこんな会話をしたことがあります。
「あのさ、運動しないならせめて歩けよ。」
「だめだって。面倒くさいもん。お前、俺の代わりに歩いてくれよ。」
「それでお前がやせるならそうしてやるよ。でも、有料だぜ。」
「何だよ、それ。お金もらえるなら自分で歩くよ!」
これが「歩数のマイレージ」を思いつくきっかけになりました。
もしも、歩くことによりメタボが改善され、生活習慣病予防となれば高騰する医療費を抑制することができるかもしれません。
だとすればお金を払ってでも…というわけにはいかなくても、例えば健康保険料を歩いた分だけ割り引くとかの発想があれば国民の歩数は飛躍的に増えるのではないかと思うのです。
インセンティブ…健康になるということは大きなご褒美ではありますが病気になってみて初めて健康のありがたみがわかるという話はよく耳にします。
今現在、健康(実際は違っていても)である人に健康がご褒美とはなりにくいのかもしれません。
今回の「歩数のマイレージ」は健康に関する「行動変容」において間違いなく試金石となるでしょう。
以上は健康増進事業からみたプレゼンでのアピールする点なのですが、商店街活性化と15分で結びつけるのは困難なのでカットしようと思っています。